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「シチューかけご飯」が、ダメと言われる理由について考えみる。【シチューライス】

子供の頃から、カレーライスもシチューライスも実家では食べていたので、粘度の高いものをご飯に掛けることに、個人的には抵抗はありません。

あんかけチャーハンでも、麻婆丼でも普通に食べられます。

 

だから、シチューライス専門店が、人気になったら行ってしまうタイプだ。w

 

「シチューかけご飯」がダメな理由。

結論から言ってしまうと、マナー違反だからではないですか?

マナーとは、社会の中で作られていくもので、不快と感じる人が多い時、心地いいと感じる人が多い時に、できるものではないですか。

 

で、「シチューかけご飯」は、不快に感じる人が多いからマナー違反なのです。

 

問題は味では無いと思うのです。

 

その不快感をうまく表現できない人が、「不味い」からと安易に答えてしまうから、ややこしくなってしまうと。

 

 

ご飯とシチューは合わない!?

「シチューかけご飯」がダメな理由が、「不味い」からと言っている人が多いなら、今後マナー違反ではなくなる可能性がありますね。ご飯と美味しく合えばいい話なのですから。

 

そもそも、乳製品と炭水化物は、美味しい組み合わせなのですから。

パンならよくて、ご飯はダメって、ちゃんとした理由になっていないと思うのです。

 

そもそも、日本のお米にインドや東南アジアのカレーは合わないと言われていて、日本のお米に合うのは、日本のカレーのあの粘度なのです。(2日目にカレーが美味しい理由は粘度と解明されましたし。)

 

その同等の粘度のルーで作ったシチューは、普通にご飯に合います。隠し味に醤油やオイスターソースを加えればかなりの相性に。

 

ルーを作っているメーカーが、カレーやハヤシライスのように、シチューにもご飯を添えた写真ともに「ご飯に合うシチュー」としてパッケージを作ってくれれば、「味」での論争は減るのでは・・・。

 

 

シチューは汁物?

シチューはシャバシャバしているという人がいますが、ルーで分量通りに作ると、すごい粘度なんですけど?シャバシャバって言っている人は、薄めて作っているのですか?と言いたくなります。

 

まあ、カレーライスのようにその食べ方のスタイルを確立できなかった、シチューが悪いのだけれど。

 

歴史から言うと、カレーはイギリスから日本に入ってきた時に、すでにカレーライスのかたちだった。そして大正時代にはカレールーも販売され一般家庭でも作られる食べ物になった。

 

方やシチュー(クリームシチュー)が日本の食卓に並ぶのは、昭和41年ハウス食品が販売した「クリームシチューミクス」が始まり。

このクリームシチューは、戦後の学校給食で栄養不足解消のために出されていた脱脂粉乳シチュー(白シチュー)を懐かしんで作ったものらしい。

 

ということは、コッペパンに白シチューというスタイルですね。

 

昭和41年発売のクリームシチューは、「ご飯のおかずになるシチュー」として販売したらしいのですが、シチューにはパンを付けるという文化が、学校給食で確立してしまっていたのです!

 

「ご飯のおかずになるシチュー」という触れ込みによって、ある家庭ではご飯のおかずになった一方で、シチューにはパン(コッペパン)だろうと学校で覚えたまま変えなかった家庭もあったということ。

 

 

別々に出てくれば基本的にOKなのです!

日本は「ご飯」の文化なのだ。長い歴史の中で一汁一菜、一汁三菜が基本スタイルになった。

また、丼やカレーライスのようなスタイルも確立できなかったシチューは、おかずか汁物なのです。

 

そのおかずか汁物として、ご飯とは別に盛られたものを、同じ器に入れるのはマナー違反なのです。

 

 

「シチューかけご飯」の地位を向上させるには?

マナー違反とは、その社会において不快に感じる人が多いから起こること。私の実家でシチューライスがOKだったのは、実家という小さいコミュニティにおいては、不快と感じる人がいなかったからです。

 

例え夫婦でも、その2人だけのコミュニティにおいてどちらかが不快と感じるのなら、ご飯にシチューをかけた状態のものを食卓に並べてはいけないのです。カレーライスをグチャグチャに混ぜてから食べ始める行為も、ゲップも屁もだめなのです。

 

日本国内においても、韓国料理屋内でならご飯と具材をグチャグチャに混ぜて食べることが許されますが、タイ料理屋でガパオライスの目玉焼きと具とご飯を崩しすぎると怒られたことがあります。「うちは韓国料理屋じゃない!」とw(2口分を崩しただけですよ!)

 

茶碗を持ち上げる行為は日本以外ではマナー違反だし、インドでは食事の時に左手を使わないなどいろいろ食事にはマナーがある。でも、文化が混ざれば、マナーは変化するもの。外国人でも和食の時は茶碗も持ち上げ箸で食べるし、インド人も両手でハンバーガーを食べたりする。

 

日本のカレーライスは、現在海外で人気が出ています。そんなカレーライスの変化球版としてクリームシチューライスが流行ることだってあるかもしれない。

 

 

有名なアカシアのシチューは、普通に美味しいし。

 

まあ、不快な理由は他にあるのかもしれませんが。

まず、白いものに、白いものをかけた食べものに魅力を感じますか?ということ。

 

絵画でも写真でもコントラストというものが大事で、のそ明暗の差が「シチューかけご飯」には無いのです。

 

料理は見た目が大事なのです。白カレーなるものは、たまに見かけますが、いくら上手くてもリピートはしないものです。

 

ドリアだって、オーブンで焼き目が入り、色のコントラストも味のコントラストも出ているから美味しいのです。

 

「シチューかけご飯」はいくら美味しくても見た目がつまらないから、不味いと感じる人がいたり、いろいろと理由を付け足し否定したがるのではないのでしょうか?

 

最近は、ハウスの「シチューオンライス」が人気らしい。

そう、メーカーがテレビで言っちゃえば変えられるのだよ。 

ハウス シチューオンライス ビーフストロガノフ風ソース 144g×5個

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