中央線に乗って考える

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MacPro2012に、PCIe接続のSSDを搭載させる。

結果:ちょい成功

起動ディスクにはならなかったけど、まあ良いかな。(使い道が決まったので。)

 

そもそも、下調べが甘かった。M.2タイプのSSDが、PCIe接続の1種類しかないと思っていたのが、誤り1つ。

WD SSD 内蔵SSD M.2 512GB WD Black / PCIe Gen3 NVMe 8Gbs / 5年保証 / WDS512G1X0C

 

2つ目の誤りは、Macで起動ディスク化に成功しているのは、SAMSUNGのSSDだけであったということ。

 

私が購入したM.2 SSDは、こちらのWDのもの。 

WD SSD 内蔵SSD M.2 512GB WD Black / PCIe Gen3 NVMe 8Gbs / 5年保証 / WDS512G1X0C

WD SSD 内蔵SSD M.2 512GB WD Black / PCIe Gen3 NVMe 8Gbs / 5年保証 / WDS512G1X0C

 

PCIeへの接続は、こちらの製品。

 

速度の結果はこちら。 

 

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SSDの公称値は、Read 2,050MB/s、Write 800MB/sですが、これはPCIeがGen3.0×4の場合。MacPro2012のPCIeは、Gen2.0なので、×4の理論値が2,000MB/sなのでこの程度なのでしょう。(Gen3.0×4の理論値は、4,000MB/sです。)

 

MacOS10.12では、こちらの製品は通常にはマウント出来ません

しかし、MacOS10.13では、何もせずにマウントされました。しかし、起動ディスクには出来ない。

(OSでは認識されますが、起動時に認識されないのでインストールは出来ない。今後、ファームウエアの更新で認識されることはあるのかもしれませんが。)

 

OS10.12でマウントさせたい!

MacOS10.13は、現時点ではまだ出たばかりの状態で、仕事でメインに使うのはまだ早い。

ということで、10.12でマウントさせるには、下記を参考にゴニョゴニョする必要があります。

こちらを参考に、HackrNVMeFamily-10_12_6.kextを作り、/S/L/Eに入れるのですが、うまくいかない。ので、下記のユーティリティを使いマウント出来ました。

cvad-mac.narod.ru - Kext Utility

 

起動ディスクにしたい!

起動時に認識されないので、ブートローダーを用意し、そこに認識させるためのカーネルを入れる必要がある。

参考にするのは、「Windows機にMacOSをインストールするという夢をみる」方法。私は、OS10.5の頃に夢をみたりしていましたが、今はかなり簡単に夢がみれるようになっていますね。

 

まず、OS10.12のインストーラーUSBを作成し、Clover EFI bootloaderを追加。Macを起動後、Clover EFIからインストーラーを選ぶのですが、普通のHDDを選んでもカーネルパニックを起こしてしまう。

 

そこで、下記のツールを使いました。

アカウントをわざわざ作ってダウンロードしましたよ。

 

ただ、このツールを使ったら、Cloverからインストーラーがサクッと起動できました。

次に、Clover EFIにHackrNVMeFamily-10_12_6.kextを入れてみるのですが、カーネルパニック。

 

やり方が違うようで、kextを入れるのではなく、Clover EFIのconfig.plistに、パッチを書き込めば良いだけでした。

こちらのパッチ。

IONVMeFamily.kext bin patch data – Pike's Universum

 

これで、NVMeのSSDにインストールが開始できました。

が、

インストール途中の再起動で、SSDが認識されない。すなわちインストールが完了しないのです。

やはり、SAMSUNGのSSDでなければ、駄目なのか? あと一歩という所まできてそうなのですが・・・。

 

まとめ

OS10.13ならマウントできるNVMeのSSDですが、MacPro2012で使うなら700〜1,000MB/s程度でしかない。それぐらいなら、SATA接続のSSDを2枚RAID 0で500MB/s近くは出るわけですから、ハックしてまでNVMeを使う必要は無いのかも。

 

 

ちなみに、3枚RAIDでは

SAMSUNG SSD840PRO×3つでのRAID 0はこんな感じ。

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MacPro2012のSATAは2.0なので、転送速度の理論値300MB/sの倍は出ています。

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他には、SATA3.0を使う方法だってある。

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これをRAIDすると、

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700MB/sに近づくのです。

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PCIeのアダプターはこちら。

 PCI-Express ×1 Gen2なので、理論値は500MB/s。SSDの公称値は500以上なので性能を出し切っていないかも?

最後に、MacでSSDのRAID 0を4年近く使ってきましたが、故障は無かった。無理にNVMeのSSDを使うのではなく、古いMacを使う上ではSATAのSSDで良いのではないでしょうか。