CPUの換装って、よくありそうですが、実際は少ない?
PC歴は数十年あり、ストレージやメモリーの変更、いろいろな増設ボードなど、一通りことはしてきましたが、CPUの載せ替えは機会が無かった。
そもそも、CUPは年々性能が上がるのですが、性能を上げるためにアーキテクチャと言われる基本設計から変更され、接続するソケットの形も変わり互換性がなくなります。
なので、1つのPCを数年使ってからCPUを変えようとすると、最新のCPUは確実に互換性がない。そこで、同時期に出た上位性能のCPUを探すのですが、5年も経つと中々見つからない。中古で買うには高すぎたりと、いろいろなハードルがあります。
自作CPの場合はマザーボードから変えちゃうので、本当にCPU自体の換装って機会がないのです。
そんなわけで今回、私は初めてCPU換装をしたのです。
CPUを換装するノートPC
Lenovo G565 438595J
2011年1月10日にNTT-X Storeから購入。税込み38,000円。
PC初心者の妻用でしたので、格安ノートPCです。
CPUは、Athlon II Dual-Core P360 2.3GHz/2コア。
今年、妻の「エクセルを使えるようになる!」という一念発起で、DellのOffice付きのノートPCを購入。今度は65,000円です。
古いノートPCは子供が使っていましたが、新しいノートCPに子供用のアカウントも作ったので、使われなくなって放置されていました。
このノートPCは、メモリーも増設し、ストレージもSSDに替えているのですが、OSがWindows7ということもあって動作がちょっと重い。
そこで、CPUって交換できないかな? と調べたのが始まりでした。
CPU換装記事を探す。
すぐに、CPUの換装記事が複数見つかる。P360というCPUをP540などに変更というもの。しかし、ほんの数%のレベルアップでしかなさそうだ。
では、もっと上位のCPUはないのか?
ということで、wikpediaで、P360やP540調べていたら、Phenom II Quad-Core P960というものがあるではないですか。TDPという発熱量的な値を気にしなければN970やX940ともっと良さげなものもありますが、ノートなのでTDPは合わせないと熱暴走の危険がありますからね。
しかし、2コアから4コアは行けるのだろうか?
ということで、P960で換装に成功したLenovo G565はないのか検索。
ありました。ロシア語ですが。笑
http://otzovik.com/review_5048301.html
クロームで翻訳すると、成功しているようだ。
すぐに、P960を調べるとヤフオクで4,600円で売っている。
ちなみに2コアのP540やP560は、Amazonで5,400〜6,400円で売っていました。
G565のCPU換装
ヤフオクに出店している業者から落札、というか即決しか選択できませんが。
じゃーん、ペラペラの長4封筒で来た!笑
換装手順 1 裏蓋を外す。
裏蓋を1つ外すだけで、メモリーもHDDにもアクセスできる親切設計。
換装手順 2 ファンとヒートシンクを外す。
ファンは3個所、ヒートシンクは5個所ネジを外せば取り外せる。
これだけでCPUにアクセスできます。
換装手順 3 CPUを載せ替える。
CPUスロットの下に見える黒いネジを180度回転させると、ロックが外れCPUが外せます。
じゃーん、2コアから4コアに変更!!
(無駄にレトロ風加工してみた)
あとは、グリスを盛ったり、パーツをもとに戻すだけ。
結果発表!!
さあ、これで起動できるのか!?
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ちゃんと、認識されています。
エクスペリエンスは、CPUスコアが、5.5から6.6に上昇。
オンボードのグラフィックスは変えられないので、スコア全体は3.6のままですが、なんか快適になった気がします。
まあ、気分だけかもしれないので、実際にものとCPUに戻して、起動時間を計測してみました。
起動時間は、どちらも32〜35秒。あれ、CPUの差が出てませんね。
ブラウザの画像表示のゆっくり感は、GPUのせいだろうから、ここも変わらず。
ん〜、でも何となく快適なのよね。
やっぱり2コアから4コアになって、色々なタスク処理が素早くなっているところが、快適さにつながっているようです。
まとめ
CPU換装のメリットは、今回のようにコア数の上昇があれば実感はあるかもしれませんが、同コア数で処理速度が若干上がった程度では、あまりメリットは感じられないでしょう。
例えば、購入するPCが、オプションでi5とi7どちらも選択できるとなると、とりあえずi5で購入して、1年後にi7に変更するなどはありなのかも。まあ、CPUが外せることが前提ですが。
まあ、CPUの換装検討は、一番最後で良いと思いますね。
まずは、ストレージの高速化。HDDからSSDは確実に変化する。
次に、メモリーですね。16GBはいらないですが、8GBにはしたほうが良いでしょう。
そして、最後の手段として、CPUの変更なのでしょうね。
今回のように、比較的に安くでCPUが入手できる場合以外は、CPUの換装にメリットは無いのでは。
それに、「汎用性を考え設計された市販PC」ってのは基本的に無いので、今回のように載せ換えできるケースはまれかも。さらに、最近のノートPCは、薄型化が進みCPUもメモリーも、さらにはストレージも基盤に固定されている場合があり、あとからレベルアップさせることは難しくなってますね。
それでも自分で改造して成功した時は、気持ちのよい癖になるモノがありますね。
さあ、みなさんも壊れても良いPCでCPUの換装にチャレンジ!!