中央線に乗って考える

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私はタバコに対しては中立でありたい。

最近の受動喫煙は、リスクになり得るのか?

昭和40年、男性84%が喫煙者だった。その時の職場環境はとても酷いものだったでしょう。タバコを吸わない16%の男性も、そんな職場にいたら普通に吸っているのと変わらない健康リスクを負っていたはずです。

しかし、現在の男性喫煙者が30%程度まで下がった職場では、タバコを吸いながら仕事をしている人はほぼいなくなり、受動喫煙の被害はかなり小さくなったわけです。

タバコの匂いがしただけで、即健康リスクに繋がるのでしょうか?

まして、フィルターを通してから肺に入った有害物質が、吐き出した煙ならまだしも、「喫煙後、45分間は肺から有害物質を吐出している」って、そんな微量のものにどんなリスクが有るというのでしょうか?

たばこが原因のがんで死亡する人の割合は?

現在、日本男性の死因の32.6%はがんです(2016年)。その内の30%はタバコが原因だと考えられているようです。死亡した日本人男性の100人中10人はタバコが原因なのです。

昭和40年に20歳だった人は、現在73歳。30歳だった人は83歳になる。8割の人がタバコを吸い、タバコの煙にまみれて仕事をしていたのです。

そういった過去を考えると、100人中10人ってそれほど多くないように感じます。100人の84%の人がタバコを吸い、吸ってなくてもひどい受動喫煙を40年間受けいていたわけなので、100人中ほぼ全員がタバコを吸っていたようなもの。それなのにタバコが原因で死亡した人は1割しかいないのです。

タバコを吸っていても、酷い受動喫煙を受けていても、9割の方には死につながるリスクにはならなかったのです。

タバコをとっても危険視している人からしたら、もっと死ねよってなりそうな数値ではないでしょうか。

 

タバコを吸っていても9割の人は大丈夫?

いいえ、詭弁です。死亡数しか拾ってませんから。亡くなっていないがん患者も含めたらもっと多いでしょう。さらに、「喫煙者は減っているのに、がん患者は増えている」というのも詭弁でしょう。

こういった数値が出てくるとき、タバコは危険だと考える人とそうではない人で、それぞれ自分に都合の良い数値をもってくるのだから。

そもそも、人はタバコだけ吸って生きているわけではない。酒も飲むし、脂っこい食事もとる。1日に10本吸う人、20本吸う人、40本吸う人で違いは出てくるでしょうし、喫煙歴も大きな要因になります。さらに、工場や車の排気ガスで日本は非常に汚れていました。

人間の死には、いろんな要因が複雑に絡んでいるのです。簡単でわかりやすい数値なんて本来は出るはずがないのです。

 

タバコの本数が減れば、リスクは確実に下がるのに・・・

喫煙者には、「本数が減ればリスクは減る」、「禁煙が10年続くと非喫煙者と変わらない程度までリスクが減る」など、程度が変わればリスクが変わると言われます。

しかし、受動喫煙となるとちょっとタバコの匂いがするだけでリスクが跳ね上がるような勢いで言われていませんか。

そもそも、タバコの煙に含まれている有害物質は、タバコがこの世から消えったって、日常空間に存在するものばかりで、0にはならないのです。

 

喫煙ブースの脇を通る時、風向きによっては漏れてくる匂いを時々感じるのと、毎日ベーコンやソーセージなどの加工食品食べている方では、後者のほうが健康リスクが高いのではないでしょうか。

(毎日、煙が漏れてる許容量オーバーな喫煙ブースはとっとと撤去して頂きたいですが。)

 

リスク云々ではなく、嫌なのは匂いですよね?

私もタバコの匂いが嫌いだ。窓を開けていると下の階で吸っているのがすぐわかるし不快だ。吸わない身からすると、臭いものでしかない。

でも、その程度で健康にリスクがあるのでしょうか? アレルギーが出る人は別ですが。

現在の日本において受動喫煙によるリスクは、昭和の頃からしたら比べようがないほど少なくなったのではないでしょうか。そりゃ、喫煙可のお店に好んでいけば、受動喫煙はあるのでしょうけど。

私はタバコより、香水や柔軟剤の匂いが駄目で、吐き気やくしゃみが止まらなくなることがありますから、タバコだけでなく世の中の匂い全般をどうにかして欲しい。匂いが許されるのは、美味しい食べ物だけにしていただきたい。

 

そろそろ、微々たる受動喫煙のリスクを言うのはやめませんか?

ネット上では、喫煙者は殺人者として扱われています。

いつ、一人でタバコを吸っている女性や老人が、暴行される被害が発生するかわからない状況ではないでしょうか。

「受動喫煙が怖く、強い精神的ストレスで、喫煙女性を殴ってしまった」なんて、作為的な言い訳をする輩が出るかもしれない。

 

タバコが、ニコチンが、必要な人は一定数いる

と思っています。

ニコチンには「脳波覚醒」「学習行動における正確さの上昇などの中枢興奮作用」などがあるそうです。

私は20代の頃、徹夜の日は1日3箱吸っていました。社会に出て初めて受けるプレッシャーもありますし、年々増えていく仕事量と残業時間。タバコは合法的な覚醒作用だった。タバコが無ければ鬱になっていたかもしれない。

今は禁煙して、もう12,3年ぐらい吸っていませんが、老人になってもクリエイティブな仕事を続けるなら、どこかのタイミングで吸い出すでしょう。今の仕事で食っていけなくなり、体力的・精神的につらい仕事につくことになったときも吸い始めるでしょう。

タバコは、弱者のための嗜好品ではないでしょうか。

 

タバコに対しては中立でありたい。

タバコをちょっとでも許容した段階で、中立ではないと言われてしまうのでしょうけど。

タバコは、有害で他人に迷惑をかけるものである。だから、喫煙者は気をつけて欲しい。これからも日本でタバコを吸い続けたいのなら。

 

禁煙のエリアで吸わないこと。歩きタバコはしないこと。

集合住宅では、換気扇の下で吸わないこと。共用廊下が臭くなる。

集合住宅のベランダで吸わない。となりや上階の方に迷惑です。

集合住宅では、脱臭能力の高い空気清浄機に向かって喫煙して欲しい。

禁煙ではないが、分煙にできていない蕎麦屋で、堂々と吸わないこと。(外では吸えないのはわかっています。だから吸ってもいいけど、煙の流れる方向は気にしようよ。できれば、さっと吸ってすぐに消して欲しいな。)

 

ただ、マナーの悪い喫煙者には、どうしたら良いのでしょう。

タバコに限らず、マナーの悪いのはいる。でも、マナーは、社会の中で人間が気持ち良く生活していくための知恵です。今はネットがありSNSがある。時の権威がマナーを作る時代ではないのです。

ただの罵り合いに使うのではなく、他者を気遣うことでより良いマナーが出来ていくことを、私は願っています。

 

追記

GW中にこんな記事がホッテントリしていたので、便乗。


ブクマのコメントで、「お酒」に言及している人が多いようですね。

私も、仕事中にお酒を飲まないのと同様に、仕事中にタバコを吸わなければ良いだけではと思う。

ランチビールが許されているのなら、ランチ後の一服ぐらいはいいだろうし、裁量労働制を取っているのなら仕事中のタバコ休憩は自由で良いのではと思う。

 

タバコが臭いというのなら、香水もやめてほしい。柔軟剤も。汗臭い方も、加齢臭の方も、口臭がひどい方も。

全員がお互い「匂い」に気をつけれる職場ってあったらいいですね。