長時間座っても腰痛にならない快適なワーキング環境は、高級ワーキングチェアだけでは実現しないよ。

椅子・机・ディスプレイの関係を考察

この記事は、会社の移転時にいろいろと新調してもらうために、制作した資料をもとに作った記事です。

1. 正しい座り方

モデルケースを考える上で、まず日本人の平均身長のモデルを作成。
男性「172cm」、女性「159cm」。

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腕、脚などのサイズは、「人体寸法データベース 1991-92」を参考に作成していますが、イラストなので厳密ではないです。

 

 

正しい座り方とは、腰に負担をかけない座り方です。
理想は、立っている時と同じように、骨盤が立っている状態。

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骨盤が後傾すると、腰や背中の負担が増え、腰痛の要因に。

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日本人男性の平均身長172cmでBMIを22とすると、体重は65kg。頭の重さは、体重の10%と言われているので、頭の重さは約6.5kg。2Lのペットボトル3本以上です。

 

なので、緩やかなS字で支える方が理想なのです。

 

リクライニングで135度の角度が良いということもいわれていますが、身体に合った椅子でないと、骨盤が後傾して腰痛の要因にもなります。

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2. 椅子と机のサイズ

人間工学上の計算式というものによると下記のようになるそうです。

座面高=身長×0.25−1
机の高さ=身長×0.25−1+身長×0.183−1

あくまで目安とのこと。
(参考サイト/机の高さと椅子の座面の高さの関連性 | Bauhütte®

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それぞれの平均身長で計算すると、
男性/座面の高さ42cm・机の高さ72cm
女性/座面の高さ39cm・机の高さ67cm

cm

理想の机の高さ:0cm
理想の椅子の高さ:0cm

 

計算式は諸説あるようですが、上記の式を設置しておきます。

靴を履いている場合はどうなんだとか? もしくは、裸足の想定なのか? 色々と調べてみたのですが、解りませんでした。

 

まあ、あくまで目安です。脚の短い人もいれば、腕の長い人もいますし。
(自分のことですw)

 

3. ディスプレイの位置

人の視線は、立っている時は水平から下に10°の範囲で、座っている時は10〜15°の範囲になるそうです。

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そして、眼球の動きだけで瞬時に情報を受容できる領域は、垂直方向に20°以内とのこと。(水平は30°以内)これを有効視野といいます。

 

さらに、眼球の他に頭部の運動も加え、無理なく情報受容が可能な範囲を安定注視野といいます。(上:20~30°  下:25~40° 水平:30~45°)

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上記イラストは、24インチディスプレイのサイズですが、
15インチノートパソコンですと次のページのようになります。

 

4. ノートパソコンと姿勢

イラストは、15インチのノートパソコンのサイズです。

ノートパソコンでは、かなり下を向かないといけないので、首が痛くなります。首が痛いので、顎が前へ出て、目線を下げるために、お腹を曲げ猫背になります。

 

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ノートパソコンを使っている限り、どんなに高級ワークチェアを買ったところで同じ姿勢になります。これでは、肩こりや腰痛の要因になります。

 

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正しいポジションでディスプレイを見るには、ノートパソコンをかなりの高さまで上げないといけません。さらに、キーボードを別に用意しましょう。

 

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女性ならまだしも、男性ならフルサイズのキーボードの方がオススメ。小さいキーボードですと、背中を丸め肩甲骨が開きっぱなしの状態で肩こりの要因になります。

 

 

5. まとめ

快適なワーキング環境づくりは、以下の3点を実践することで、自然と実現できるでしょう。さらに、姿勢を自然に矯正できてしまうかも。

 

1. 深く座っても、足が90°になる椅子。

骨盤を立て、深くまっすぐ座っても、膝裏が窮屈にならずに座れる椅子を用意。

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私のように、「若干」足が短い人には、イトーキのスピーナがオススメ。浅く座っていても、背中を支えてくれます。日本人に合ったつくりです。
(そう、短いのではないのです! 浅く座っているのですw)

 

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また、女性の場合はフットレストが必要かもしれません。大抵の規格は、身長170cm位を基準に作られていますので。

 

2. 腕も90°になるように、キーボードを設置。

これを実現するには、椅子のアームレストの自由な調整と、「デスクの高さ調節」が必要になります。 

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デスクの調整ができず、椅子の高さだけで調整しようとして、
椅子を低くすると、足は投げ出す状態になり、
椅子を高くすると、足は宙ぶらりんに。

 

まあ、フットレストで調整する手もありますが、常に足を揃えておく状態は、男性にはつらいものです。

 

3. ディスプレイを目線より下に設置。

モニターの位置は、高くても低くても首がつかれます。目線の水平のラインに、ちょうどモニターの上部がくるところが理想的です。

微調整ができるように、モニターアームにしてしまうのもありですね。

 

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最後に

いくら、快適な状態に出来ても、3時間も座っているのは不味いです。
できれば1時間おきに、ストレッチを入れましょう。
それでは、快適なデスクワークを。

 

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