中学生にスマホを持たせたときのルール

子供が高校生になりスマホを新調。スマホのルールも変えようかと考え、中学生の時のスマホルールを振り返ってみることにしました。

中学でスマホを持たせるきっかけは、部活動の連絡手段がLINEだったから。キッズケータイから普通のケータイにしたばかりだったので、超格安androidスマホに格安SIMで、アプリはLINEの他は既存のアプリだけに。他アプリはペアレントコントロール系のアプリで全て禁止に設定しました。

このスマホを渡す上で作ったルールは、当時話題になっていた「18の約束」。アメリカ人の母親が13歳の息子にiPhoneを渡すときに作ったものといわれています。

しかし、18個もルールがあると、「忘れた」という言い訳もできてしまうので細々したルールはあえて省きました。例えば、パスワード。18の約束では「必ず私に教えること」となっていますが、私の場合はGmailや端末のパスワード、LINEのアカウント設定まで全て終わらせ渡しているので「設定の変更は禁止ね」で、スマホの「設定」をペアレントコントロールで操作不可にしルールに上げていません。

そもそも、「18の約束」でのiPhoneが欲しい男の子と、自分で設定するの面倒そうだから要らないと言ってしまえるうちの子では、ルール作りのスタートラインが違うのです。だから、ルールもシンプルに5つ。

1. LINEの「友だち」は、必要最低限に留めること。
2. 勝手に家から持ち出さないこと。
3. マナーを守ること。
4. 勉強時間に自室に持ち込まないこと。
5. LINEの内容は、時々確認します。

中学3年間を振り返って、このルールはどうだったのか?

まず、ルール1に関しては、そんなに心配する必要はなかった。通っていた中学は穏やで、変な付き合いをする友人もなく、LINE上でのいじめも見かけませんでした。 ルール2と3も問題なかった。

しかし、ルール4は、途中でいろいろと変更しました。最終的に、勉強中でも休憩中でも、部屋に持って行くことは禁止に。今が勉強中なのか休憩中なのか適当になってしまうので、リビングだけで使用することにしました。

そして、親の目を盗んでスマホを使おうとするので、使っていないときは常にリビングの所定の場所に置いておくことをルールに。私は1箇所を見るだけでよく、スマホがなければ「スマホ戻して」と言えばいいだけです。

ルール5に関しては、うちの子が変わっているのか、見ているよと言っているのに全然平気らしく、逆にこっちが恥ずかしくなるような「青春だねー」となる感じが時々ありました。

アプリを使ったペアレントコントロール

スマホというかLINEのルールに書いてはいない重要なルールが1つあります。それは時間制限です。

もともと、デジタルもの(テレビ,3DS,ケータイ,PC)は夜9時までというルールがありましたので、スマホも例外なく9時まで。遊びに行く約束が決まらず、延長してということは年に数回ありますが、それでも10時までの延長で問題なかったですね。

それは、子供が通っていた中学では9時以降にLINEをやっている子は10%程度、10時以降となると5%もいない感じでしたので。

時間制限に使用したアプリは、モバイルフェンス。有料で月額400円ちょっとぐらい。(3ヶ月で12ドルが基本で、6ヶ月、1年は割引があります。)

時間制限を細かく設定できるので3年間使い続けました。例えば下記のような設定もできます。赤色の部分が使用禁止時間帯です。月〜金の朝の7時から8時半禁止になっているのは、スマホを見始めると学校へ行く支度が進まないので禁止にした部分。

赤くない時間帯で、1日に1時間スマホが使用できるというルールでやってきました。

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簡単な時間制限で十分なら、無料の「保護者向け Google ファミリー リンク」がいいですね。Androidだけですけどね。iPhoneなら iOS 12から「スクリーンタイム」で時間制限できるようです。

ルールは破られるもの

話し合いで決めたルールであっても、子どもというものは大人のような理性はまだ育っていないので、簡単にルールは破ります。

なので、きつく叱ってもしょうがない。発展途上なのですから。まあ、話し合って決めたルールを破られると怒りが湧いてくることもありますが、そこは感情的にならないように我慢。

そして、アプリによる制限も結構突破されます。有料であっても。まず、基本的にオンラインでなければ制限ができません。システムの更新の前後で設定が変わってしまって無制限になっているときもあります。再起動の繰り返しで制限アプリの動作よりも先に他のアプリを立ち上げたりもできます。

まあ、大人の目がなければ、いろいろチャレンジしてきますよ。中学生はそういうお年頃です。ただ、放置してはいけないので、その都度、形として叱っておきます。

ちなみに、ルール違反にペナルティは要らないと思っています。最終目的が自分で考え行動を決めることができる人間なのですから。

理想は、時計を見て行動して欲しい。

スマホの時間を無制限にしていれば、親の目が届かないところでは何時間でも使ってしまう。だから、時間の感覚を身に付けるために時間制限のアプリを導入しました。

初めのうちは学校から帰るとすぐに使用時間いっぱいまで使い切って、あとは使えないので放置という日が続いていました。

が、徐々にというか行ったり来たりを繰り返しながら、本当に徐々ではあるのですが少しは変わってきました。まあ、全然変わっていないと感じる日もまだまだありますがね。

時間制限を掛けるのは子どもによるかも。

次の行動にすばやく切り替えができる子と、なかなか切り替えができない子では時間制限の掛け方は違うのかも。

例えば御飯の時間。呼ばれて30秒や1分で来る子と、4、5分はかかってしまう子。おしりが軽いかどうかのようにも見えますが、実際は優先順位の付け方の問題。

前者は、「ご飯の時間」は家の中で優先順位の高さを理解している、作ってくれた人への配慮ができている子どもであり、後者はそういう優先順位がなく、他人への配慮が足りていない子どもという可能性があり、もしかすると若干のADHDなどの気があるのかもしれません。

それは、生まれつきの特徴なので、一つの性格と割り切り、訓練でカバーし自立、社会生活が行えるようにしていかなければならないのかもしれません。

その一つに、時間制限アプリがあるのかもと思っています。

例えば、子供が社会人になったとき、自ら時間制限のアプリをスマホに導入して時間をコントロールするようになったり、などが期待できるかも?

そもそも、スマホの管理は親の義務です。

法律によって、保護者は子どもにインターネットを使わせる場合、利用状況を適切に把握するとともに、フィルタリングソフトウェアの利用、またはその他の方法によりインターネットの利用を適切に管理する必要があると定められています。

それに、中学ではパソコンの授業もありますし、家庭学習でネットを使うこともあります。PC音痴、スマホ音痴、ネット音痴と言って逃げている場合ではないのです。

ということで、子どもが中学生になってもまだまだ子育てですね。頑張っていきましょう!