リクライニングは、楽な姿勢ではない
長時間の新幹線、飛行機、車の運転も、おしりや腰が痛くなります。
リクライニングは決して、体が楽な姿勢というわけではありません。大抵のリクライニングは、骨盤が後傾して腰への負担は増えます。
そして、どんなに良い椅子に座っても、座面に対して足が短いと、骨盤が後傾して腰の負担は増します。
思考のためのワーキングポジション
しかし、リクライニングには重要な効果があると思います。
岡村製作所の「クルーズ&アトラス」に書いてある話しでは、思考のためのワーキングポジションとして『「低座・後傾」が身体負荷を軽減し、長時間の快適性が保たれる』となっています。
http://www.okamura.co.jp/product/desk_table/cruise_atlas/
私の考えはちょっと違くて、リクライニングでの長時間作業は、効率のいいものとは思いません。 しかし、「思考のためのワーキングポジション」だとは思うのです。
何かを考えているときの格好を、具体的にするとこんな感じです。
体を背もたれに預け、リラックスして、考えている状態。クリエイティブなアイデアは、こういうリラックス状態で出やすいのではないでしょうか?
集中のためのワーキングポジション
そして、その出てきたアイデアをパソコンにインプットしていく作業は、集中のためのワーキングポジション。
スポーツをしているかのような集中には、前傾姿勢で視界を狭くし、一気に仕上げるのもありなのでは? とも思います。
デザイン事務所での経験
良いアイデアを出す人は、結構リクライニングで考えているような印象があり、
仕事の早い人は、きれいな姿勢であまり動かず集中している印象があります。
さらに、すごい集中力を見せる人は、かなりの自己中心的な人です。w
でも、その人がリクライニングでモニターを眺める時は、たぶん客観的な見方をしているのではないかと思います。
デザインに限らず仕事において、物事を考えながら作業していく時は、思考のワーキングポジションと、集中のワーキングポジションがスムーズに行えるワーキングチェアとそのスペースが必要なのではないでしょうか?
オススメのワーキングチェア
そのために、おすすめするワーキングチェアは、月次ではありますがこちらです。他は、長期にわたって使用したわけではないので。
スピーナチェア(イトーキ)
日本のメーカーなので日本人に合っている?
腰のサポートが絶妙で、これに変えてからは長時間の作業で痛くなるところはなくなりました。
特殊な形状の背もたれのエラストマーバックは、蒸れないですし、程よい硬さで、もぞもぞと背中をかくこともできます。w
座面は反発力がちょうど良く、一日座っていてもおしりが痛くならない。(私の体重は65kg)夏場は、蒸れますけどね。
リクライニングはあまりない印象。普通に20°ぐらいあるのですがね。私はこのぐらいでもいいと思いますが、不満な方もいますね。(寝たいのか?)
小柄な女性では、リクライニングをスカスカに調整しても後傾しませんでした。
アーロンチェア(ハーマンミラー)
フィット感は最高です。リクライニングはハンモックのようです。 ただし長時間作業には、体型が限られます。
アーロンチェア ポスチャーフィットフル装備 グラファイト/クラシック Bサイズ AE113AWBPJG1BBBK3D01
- 出版社/メーカー: HermanMiller (ハーマンミラー)
- 発売日: 2007/08/22
- メディア: ホーム&キッチン
- 購入: 4人 クリック: 1,651回
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メッシュは夏場に最高です。背中から扇風機を当てられますし。w
しかし冬場に暖房が余り効いていないような寒い日は、厳しい。
座面はメッシュなのですが結構固くて、長時間は痛いです。(私の場合。)
一番のデメリットは、体型が合わないと、フレームに当たって痛いということ。サイズはA、B、Cの三種類だけ。これに、ピッタリの骨格や体重の人だけが、最高のフィット感を手することができます。
私はダメでした。腰がすっぽりフィットしている状態で、膝の裏がフレームに当たるのです。前傾チルト時はいいのですが、前傾チルトなんて月に数えるほどしか使いませんし。
ただただ、フィットする人が羨ましい!!