自宅の居間での音楽視聴は、ここ数年は海外のネットラジオとなっている。しかし、そろそろ昔買ったCDも聴きたいなという感じになり、PCに取り込んだデータを整理して聴ける環境を整えようかと。
そこでNASの出番なのだが、いくつかあるNASには雑多なデータが多く、居間のLAN環境に接続できるものがない。そこで、押し入れに眠っていたHDL-GS500を引っ張り出してきた。
起動しデータを確認すると、iTunesで使っていたときの膨大な曲がそのまま残っていた。もう絶対に聴かないだろうデータを削除しこれを使おうとしたのですが、重い。データの多さで作業が進まない。新たに音楽ファイルサーバーにしたいわけなのに、HDDが2008年のものというのもこの先の故障を考えると、HDDを替えたいかなと。
HDL-GSのHDD交換(クローンHDDの作成)
このNASはHDDが1つだけのNASである。システムはフラッシュメモリに書き込まれてあるわけではなくHDDに入っている。なので、データをまるっとコピーするクローンコピーという作業が必要となる。
結論から言うとクローンコピーは、Windows 11のノートPCに、Macrium ReflectのFree Trialsを入れて成功しました。2台のストレージを繋いで、読み書きを同時に行うことには失敗しましたが、読み込みでイメージを作り、それを書き込むことはうまく行きました。
しかし、クローンコピーができるまでが大変でした。まず、やったのは古いPCを引っ張り出してきてのクローンコピー。Linuxを入れてあったのですが古すぎたのか、あまり得意ではないので、最新のクローンコピーのできるアプリをインストールできませんでした。
次にMacにLinuxベースのHDDをマウントできるように、ターミナルで色々やってみたのですが、最近のMacOSのセキュリティいの問題なのか、うまく行きませんでした。
では、仕事で使っているWindows11に、Linuxを入れたUSBの起動でどうにかしようとしたのですが、Windows11ではセキュリティの関連を色々切る必要があり、これも断念。
あまり、やりたくなかったフリートライアル系を最新のWindowsにいれることに。こういうソフトは、制限が多かったり、PCにゴミファイルが残って行くイメージが強く、極力入れたくなかった。しかし、試した1本目で上手くできた。
そして、HDDからSSDにしてみたのですが、これはあまり意味がなかったようです。NASの速度自体がボトルネックとなり、どんなHDDだろうが、SSDだろうが、書込みは10MB/s、読込は20MB/sが限界のようでした。
500GBから1TBへ容量アップ
こんな遅いNASにSSDはもったいない。そうなるとこのNASの使い道は何があるのか? 容量を増やせるのならテレビの録画用ストレージにするのもありかも?
ということで、容量を増やす実験をしてみました。Macrium Reflectで作成したHDL-GSのイメージファイルには5つのパーテーションが存在しますが、5つ目の一番大きいパーテーションはデータの領域なので、これはコピーせずに容量の大きいHDDへコピーする。
500GBをまるっとコピーするには4時間ぐらいかかりましたが、データ部分をコピーしないのでサクッと終わる。その後、Windowsのディスク管理で残りの容量の部分を1つのパーテーションにしてみました。パーテーションを作りますがフォーマットはあえてしませんでした。
HDL-GSに装着して起動するとエラーの赤ランプ。裏にあるリセットボタンを押すと、一応起動するが、全体の容量が表示されない。そこでHDL-GSの「ディスクフォーマット」をすると使えるようになりました。